キャンプやBBQなどをしている時にハチが近くを飛んでいたらどうしますか?ハチが近くを飛び回り怖い思いをした方や、実際にハチに刺された経験がある方もいるのではないでしょうか?ハチの中でも特にスズメバチは刺されると危険だと言われています。本記事では、スズメバチの危険性と被害に遭わないための対処法をご紹介します。
主な日本のスズメバチ
オオスズメバチ
オオスズメバチは、その名の通り大きなサイズを持つスズメバチです。体長は3〜4センチほどで、他のスズメバチよりも大きい特徴を持ちます。
キイロスズメバチ
キイロスズメバチは、その名前の通り黄色い体色をしています。体色は黄色が主体で、黒い斑紋が入ることもあります。この特徴的な体色によって他のスズメバチと区別されます。
モンスズメバチ
モンスズメバチは黒い体に黄色い模様を持ち、他のスズメバチとは識別が可能です。体長は約1.5〜2.5センチメートル程度で、他のスズメバチよりも小型です
これら以外にも10数種類のスズメバチが日本国内に生息しています。一部を除き、総じてスズメバチは攻撃性が高いと言われています。
なぜスズメバチが危険なのか
- 攻撃的な性質
スズメバチは攻撃的な性質を持ち、自身や巣を脅かされた際には集団で攻撃を仕掛けることがあります。特に巣や巣の周辺に近づくことや巣を威嚇するような行動を取ると、複数のスズメバチが刺してくることがあります。 - 大きな刺と強力な毒
スズメバチの刺は比較的大きく、その刺傷は非常に痛いだけでなく、強力な毒を含んでいます。刺された場合、痛みや腫れだけでなく、アレルギー反応を引き起こす可能性もあります。特に過去にスズメバチに刺された経験があり、強いアレルギー反応を示す人々は、刺された際にはアナフィラキシーショックなどの緊急の症状を発症する可能性があります。 - 繁殖のサイクルと攻撃
春から夏にかけてスズメバチの巣は活発になり、この時期には新しい巣や巣箱を作り始め、巣の周りを守るために攻撃的な行動を取ることが多くなります。この時期にスズメバチと接触することは、刺される危険性が高まる要因となります。 - 複数の刺傷
スズメバチは刺された後も刺し続けることができるため、一度刺されると複数の刺傷を受ける可能性があります。これによって毒の量が増え、痛みや炎症が強まることがあります。 - 生態系への影響
スズメバチが在来種の昆虫や蜂を捕食することで、生態系に影響を及ぼすことがあります。競争的な捕食が生態系のバランスを崩す可能性があり、その結果、生態系全体に悪影響を及ぼすことがあります。
スズメバチの被害に遭わないための対処法
- 巣の存在を確認する
屋外で過ごす際には、周囲にスズメバチの巣があるかどうかを注意深く確認しましょう。特に木の空洞や地下、屋根裏などが巣の可能性がある場所です。 - 巣や巣箱の近くを避ける
スズメバチの巣や巣箱の周辺を避けることが大切です。特に春から夏にかけては巣の活動が活発になり、攻撃的になる可能性が高まります。野外で食事をする際やアウトドア活動をする際には、巣の存在に注意を払い、巣の近くを避けて行動するよう心がけましょう。 - 匂いの強い香水や香料を避ける
強い匂いを放つ香水や香料は、スズメバチの注意を引く可能性があるため、アウトドアで使用する際には控えるか避けることが賢明です。 - 甘い匂いを避ける
スズメバチは甘い匂いに対して引き寄せられることがあります。特にジュースや甘い食べ物を摂る際には、周囲にスズメバチが近づいてこないように注意しましょう。 - 無駄な動作を避ける
スズメバチが自分の周りに飛んできても、無駄な動きや叩くなどの行動は避けることが重要です。慌てずに静かに動かず、スズメバチが去るのを待つか、静かにゆっくりと離れることが安全です。 - 専門家への相談
もしスズメバチの巣や巣箱を見つけた場合は、素人が処理するのは危険です。専門家や害虫駆除業者に相談して、適切な処理や駆除を依頼することを検討してください。
スズメバチに刺されてしまった時は
- 冷静に行動する
冷静に行動してパニックにならないようにしましょう。慌てて動くとスズメバチを刺激してしまい、刺されるリスクが増えます。 - 刺された部位を冷やす
刺された部位を冷やすことで痛みを和らげることができます。氷をタオルなどで包んで刺された部位に数分間当ててみてください。ただし、直接氷を肌に触れさせないように注意してください。 - 痛みを和らげる薬を使用する
痛みやかゆみを和らげるために、非処方の抗ヒスタミン剤や痛み止めを使用することが考えられます。ただし、医師の指示に従って使用することが大切です。 - アレルギー反応に注意する
スズメバチの刺傷によってアレルギー反応が起こる可能性があるため、以下の症状が現れた場合には速やかに医療機関に連絡し、専門家の指示に従うことが重要です。- 皮膚の発疹やかゆみが拡大する
- 呼吸困難や声のかすれ、喉の腫れ
- 頭痛やめまい、意識の喪失
- 速やかに医療機関を受診する
アレルギー反応が起こったり、刺傷が深かったり、複数回刺されたりした場合には、医療機関を受診することをおすすめします。
スズメバチが自宅近くに巣を作ってしまった時は
スズメバチは攻撃的な性質を持つため、巣の近くや巣箱の処理には十分な注意が必要です。安易に自身で駆除することは控えましょう。身の安全を第一に、まずは専門家や害虫駆除業者に相談するようにしましょう。
まとめ
スズメバチの繁殖期である春〜夏のアウトドアでは特に注意が必要になりそうです。香水を控えるなどの予防策するようにすると良いでしょう。出掛け先や自宅付近などでスズメバチを見つけても、まずは冷静を保ちましょう。巣を見つけた場合は不用意に近づくことは避け、駆除業者などに相談するようにしてください。